山で遊ぶように新たなチャレンジとして購入したセロー250。
自走で林道なんかで遊ぶには純正の車載工具だけでは心もとない。リュックを背負うのも重たい工具だとうっとおしいし、キャリアに載せたバッグに入れてもいいけど、どうせ持ち歩くものだから、忘れないように常時車載できるようツールボックスを載せることにした。
ネットを見てみるとセロー225純正のツールボックス(4JG-21107-00)を流用している人が多かったが、残念ながら廃盤。メルカリで高値で取引されている状況。
使えそうなものはないかとネットを徘徊しているとあんまり情報がなく、なければ作ってしまおうと考え、材料を探すことにしてたら、ペリカンボックスが使えそうな感じ。でも値段が高いのがネック。しかし似たようなものでトラスコ中山の「プロテクターツールケースS」がいい感じで使えそう!
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グラブバーはもともと無かったので、ヘルメットホルダーをハンドルに移設することで、スペースを確保した。
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アドベンチャーリアキャリアの取付説明書(注PDF)より引用したが、使用するボルトはここ。
ヘルメットホルダーはトルクスのT30ボルトを取り外すとスペースができる。現物で採寸、段ボールで型紙を作り、パワポで図面を作成した。
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この図から”取り付けステー”を起こすわけだが、素材はどうしたかというと振動や耐久性を考慮し、ステンレス厚み5㎜板をチョイス。
加工がすごい大変なのは目に見えていたので、専門業者に依頼することにした。
依頼したのは福井県の井上商事(株)さんが運営する「板曲げ.com」。
パワポで作った図面をもとに作成を依頼、数度のやり取りを経て、2週間後頃に物が届いた。
ツールケースと合わせてもバッチリ(画像は穴あけした後なので傷ありだが新品はピカピカ)。
グラブバーのボルト穴に合わせ、穴あけ。
リア側は上からだいたい20.5㎜、左角から12.5㎜に8㎜径の穴を開けた。
フロント側は左から12㎜、上側から15㎜に8㎜径の穴あけ。
純正のグラブバーが付いていたボルト2点の面は平行ではなく、段差があるので板のリア側の出ている部分を”くの字”状に折り曲げる必要がある。
方法としては曲げたい箇所(2つ)を万力で挟んで、現物合わせ。
車体に仮組できた。
ツールケースを仮組し、リアキャリアに干渉しないことを確認。
ETCともクリアランスは問題なし!
ステーをいったん車体から取り外し穴あけ。ステン板がめちゃくちゃ固いので、4㎜径、4か所のみで下側の受け部分はなしにしておいた。
ケースの”脚”がある部分が強度的に強そうだったので穴あけは広い面の端から左右それぞれ17㎜の位置。
(下は折っているので)上から計測して、上は63㎜。下側は上から計測して151㎜の位置に左右それぞれ端から17㎜の位置に4か所、4㎜径の穴を開け、ツールボックスにも穴あけ後の板をガイドにして、ドリルで穴を開けた。そして板と長さ15㎜のM4ボルトで固定した。
ステンレスの5㎜厚板の穴あけは本当にしんどかった…(新品なのに板もボロッちくなった)
自分でやるならビット、切削油はもちろんのこと、できればボール盤があればいいけど、速度調整できる(遅く)ドライバーがあるといいね。
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そしてやっと車体に取り付け。サイドカバーは取り外しておいたほうが作業しやすい。12mmのロングソケットを使用。
リア側もリアフェンダーと若干干渉するが、何とかOK。フェンダーレスだとこの辺りは大丈夫そう。
取付完了後の状態がこちら。ふたは手前に開く。閉めるときにフロント側のロックを立てたままだと閉まらないので、寝かせ気味に閉じる必要はあるが、それ以外には使用に問題なし。
リア側から見た状況がこちら。タイヤとのクリアランスなど、干渉するものは一切なし。
アドベンチャーリアキャリアともツライチ(これは偶然、うれしい誤算)!
サイドキャリア取り付けも支障ないはず、転倒時もキャリアが先に当たるので応力は掛からない?
まあ5mm厚のステンレス板は超ガッチリしてて、多少の接触にも耐えれそうではあるが。
ツールケース内で工具を入れた状況がこちら。中の物が暴れては困るのでツールロールなどに工具を入れた状態で入れたいところ。
チョイスしたのは底のスポンジを入れた状態でアストロプロダクツのツールロールカバー付Sとその隙間にツールポーチSが入れられた。キッツキツだが、動くよりはマシ!
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入れたのは基本的な工具、ドライバー類も1/4のソケットにして小型のスピンなとラチェットレンチを入れて減らした。4㎜と5㎜のロングのアーレンキーでもボールが付いたキャッチャーレンチ、そしてKTCの17㎜×19㎜のストレートショートメガネなどをツールロールに。
ツールポーチには空気圧計、予備のプラグ、虫回しを入れられた。
KTCのショートメガネはそのままだと、ケースに入れた際に干渉するので、ロールを巻く際に少し斜めにして、長さを稼ぐ必要がある。もしもに備えるため、17㎜×19㎜は積んでおきたいのだが、入るサイズ的にはこれしかないんで仕方なし。
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底面のスポンジを外したら、チューブレスのパンク修理キットもチャック付きのビニール袋に移し替えたが一式入れることができた。
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まとめ
装着後、近所を一通り走ってみて振動、異音やがたつきなどは一切なし。さすがに5㎜厚のステンレスだなーいう感想。作るのは大変だったけど、いい感じにできたと自己満足度は結構高い。あとは交換チューブや空気入れなんかのいい積載方法を検討していく予定!
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